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2016年2月19日金曜日

(艦これ改)レビュー

威力が小さすぎて怪我しない地雷は地雷なのか。

結論
 テンポの悪ささえ我慢できるなら問題なく遊べる水準。ゲームそのものは悪くはないがブラウザ版譲りのダメな要素が足を引っ張る。「実際は70点だが誤字脱字の多さや字が汚すぎたせいでギリギリ60点になったレポート」というのが個人的な評価。このゲームをKOTYに推すのは不可能である。

ここらへんはブラウザ版と同じ

 だがこの「遊べる水準」というのが何よりも憎たらしい。頻繁な読み込みでイライラさせられながらそこそこ遊べるというのは、糞すぎて遊ぶ気にもならないというよりも精神的な打撃が大きいように思える。
無駄に豪華な演出と無駄に簡素なUIが同居する。

何がダメなのか
 ゲームシステムは完全な独自なのでブラウザ版と比較すること自体ナンセンスだし、ここをどう評価するかは個人差が激しいのであまり踏み込まない。艦これ改で問題なのは頻繁な読み込みとダメなUIというブラウザ版の問題点が、「専用のゲーム機でしかも品質の向上のために発売を延期した」にもかかわらず何ら改善されなかったことである。おおかた発売遅延の原因はLive2D対応だろう。
戦闘はスキップやある程度の行動指定が行えるようになった。

 まあストラテジージャンルのゲームとしては無難な内容だろうか。バグはあるが修正されることが決まっているし、海外には発売して半年後にセーブできるようになるとかいう猛者もいるそうなのであまり気にしてはいけない。

読み込み画面は結構種類が多い。だからなんだと言いたいが。

艦これ改の何が具体的にダメかというと
  • 頻繁な読み込み(ブラウザ版とほぼ同じ位置で読み込みが入る。)
  • 豪華になったが時間がかかるばかりで無駄な演出
  • 戦闘はスキップできるが艦隊演習はスキップできない。
  • 装備品は分類ごとに選択できるが艦娘は艦種別でソートできない。
あれだけ開発期間があってこの始末である。
任務画面から戻るたびに読み込み

 ブラウザ版は専用ブラウザという裏技を使うことで読み込みの多さやUIの問題をある程度改善でき、通信環境やPCの性能で物理的に動作を軽快にするという選択肢があるが、専用のゲーム機で遊ぶ艦これ改ではほぼ不可能であり、しかも今後のアップデートに期待できるかといえばそうではない。ある程度は諦める必要がある。細かい改善が行われているにもかかわらず、それ以上の問題で全体としては何ら良くなっていない。

放置ボイス実装以前の痕跡を残しているように見えなくもない。

 操作系はほぼ慣れの問題ではあるが、決して完成度が高いとはいえない、というか良くない。個人的な見解を述べるなら、ブラウザ版由来(開発開始時点)の部分開発が延期した期間で追加された部分が混在し、しかも整理されていないという印象を受ける。操作系の微妙さの原因のいくらかはそれが原因なのではないだろうか?

ついでに無駄な演出を省けば良くなるのでは。

PS1時代の作品と比べなければならない。
 艦これ改を遊んでいると「フロントミッションオルタナティブ」を思い出す。あのゲームも問題はあったが普通に遊べるし、何より最高の音楽と雰囲気があった。では「艦これ改」には何があるかといえば「サービス終了後も遊べる艦これ」であるという点だろう。中の人もそこを意識しているようだ。だが制限の多かったPS1世代のゲームと比べなければならないというのはどうなのだろう。
 中の人がどういうゲームを作りたかったのか、と言うのは何となく分かるが、可愛い女の子がいないと売れないこの世の中でキャラ要素を廃して売れたかと言われると微妙だ。個人的には「キャラ要素無しで簡素な演出とUIで4000円、艦これの田中Pが作った兵站重視の戦略ゲーム」とか言えばなんとかなったのではないかと思う。ゲーム自体は悪くないだけにいろいろと惜しいと言わざるをえない。

Live2Dは出来が良いが・・・。

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