※2017年6月12日大幅修正。一部の写真はα6000で撮影したものに変更。
要するにソニーから身売りに出されてしまったVAIO株式会社のスマートフォンを買った話。一時はどうなることかと思ったが、スマホを出すくらいには安定しているらしい。
ソニーストアで買うとこういうのがついてくる。 |
安曇野FINISH。なおMade in China |
アルミ削り出しという凝った外観だが、画面側は狭額縁というわけでも無いのでそれ以外は値段相応。
このスマホはアルミ素材のお陰で非常に硬い。プラスチックやガラスを多用した最近のスマホと違い、ひねっても全く歪まないし落としても割れない。本と一緒に入れるとアルミ面で本の表紙が削れるなどその硬さは想像を絶する。VAIO Phone Aは暴漢に襲われてもこれを鈍器として用いれば生き残れるかもしれない。そんなタフでバイオレンスなスマホである。
しかし防水ではないし液晶側は他のスマホと同じなので油断は禁物。一応公式通販で売っているケースを買ったのだが、本体が頑丈すぎて存在意義を失ってしまった。
ケースをつけるとこんな感じ。 |
前任者と比較。Z Ultraは電池の持ちは良いし防水だし結構使い勝手が良かった。しかしデカイ。
PHA-2Aと比較。ハイレゾに対応しているのかは確認していない。
ソニーのモバイルバッテリーCP-V10Aと比較。バッテリー容量は大きくないので、人によっては追加でバッテリーを用意したほうが良い。
性能は普段使いの範囲なら全く問題はない。ネットサーフィンやメール、SNS用途なら十分だが、3Dは少し厳しいかもしれない。まあ発熱とバッテリーの問題があるのでVAIO Phone Aでゲームをする人は少ないだろう。そもそもこのスマホはそういう客層を狙っていない。PC事業と同じくデザイン重視の企業向け端末なので、頑丈さや高速通信、DSDS等の機能が重視されている代わりに、NFCや指紋認証等の流行りの機能は省略されている。(NFCは欲しかった。)しかしストラップホールまで省略されているのは何かの間違いなのでは無いだろうか。
上で述べたが発熱はスゴイ。持てなくなるほどではないが、アルミ部品をヒートシンクとして使うことを前提としているかのような発熱なので若干不安になる。それでも動作そのものに異常が発生したことはないのでやはり頑丈なのだろう。
そしてバッテリー容量も少ない。気づいたらバッテリー残量が10%付近と言うのは普通。家に帰ったらちゃんと充電しないと翌日悲しみに包まれてしまう。
とはいえ3万円以内でこのデザインと硬さと必要十分な性能と思えば許せてしまう。これで5万円とかだったら安曇野がクレームと暴徒で焼け野原になっていたかもしれないが、幸いVAIO株式会社謹製のスマートフォンは値段と性能、外観のバランスに優れた端末に仕上がっている。一般人向けかどうかは置いておくとして、機能や外観に惹かれる人には良い選択肢だし、ブランド買いをしても悪いことにはならない良いスマホである。
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