THE・飛び道具という感じのレンズ
まえがき
現時点ではおそらく世界最初にして最後のAF対応リフレックスレンズ。色々あって買ってしまった(衝動買い)のだが、そのネタ度の割にEマウント機で使った情報が少ないのでここに書いていく。画像は雑に撮ったものなのであまり気にしないでほしい。購入したのはミノルタ製の中古品だが、そもそも新品での入手は不可能に近い上にソニー製の物(SAL500F80)もほぼ同じ仕様らしい。(多分ミノルタ製の方が入手は楽。)
ちなみに購入価格は3万くらいでした。LA-EA5が2万ちょいだったので合計5万くらい。
でかい割に軽い
早速マウントアダプターのLA-EA5に接続した状態で大きさを比較していく。
左から
- SEL18135(高倍率ズームキットの付属レンズ)
- SEL70350G(APS-C向けの望遠レンズ)
- AF 500mm F8 Reflex(いま紹介しているレンズ)
長さはSEL70350Gよりちょっと長い程度。重さはマウントアダプター込で88+665=753gとSEL70350Gの625gよりも少し重たい。まあこれで換算750mmまで撮れると考えれば悪くはない。ちなみに似たような目的のレンズであるキヤノンのRF600mm F11 IS STMは930g。オールドレンズに片足を突っ込んだレンズと最新レンズを比較するのは意味がないような気もするが、「直径がでかくなる代わりに焦点距離に対して小型軽量になる」というミラーレンズの特徴がよく分かる。
キャップもフィルターも装着できる
ソニーの製品ページを見るとフィルター経は42mm(専用)となっているが、これは鏡筒部にある露出調整用のフィルターのことで前玉部分のフィルター系ではない。実際のフィルター経は82mmとなっている。
ちなみに写真で使用しているのはKenkoのキャップ。
もっというと前部のフード部分は取り外しが可能であり、回して取り外すとフィルターを取付可能なネジが切ってあるため、フードを取り外して各種フィルターを使用することも可能。
このレンズを使う上で最も必要なフィルターはNDフィルターだろうが、82mmのNDフィルターを買える人は多分もっといい最新のレンズを持っていると思うのであまり意味のない情報ではある。
機能制限・注意事項
ソニーWebサイトで色々細かい制限が書かれているでここでも書いておく。具体的には
- LA-EA5と組み合わせる場合は場合はα1、α7RM4、α6600でないとAFは使えない。
- AFが使えても中央しか測距できない。
というもの。
だから運動会の時期にα6400とかα7M3とかを持っている親御さんが「アダプター込で5万の超望遠レンズ」だと飛びついても悲しみが生まれるだけなので注意してほしい。まあこのレンズで動くものを撮るというというのはかなり難しいのだが。
あとこのレンズは絞りがF8固定なので、鏡筒部カメラ側に専用のNDフィルターを差し込めるようになっている。付属しているのはND4(絞り2段分)で、晴天時の屋外ではこれを使うほうが良い。
実際に使う
※撮影に使ったカメラはα6600。なので実際の画角は35mm換算で750mmとなる。
未知のエリア(超望遠)
とにかく画角が狭い。単焦点レンズについてよく言われる「足で調整する」という考えが裸足で逃げていってしまったような極端な画角。強烈な圧縮効果で面白い写真が撮れるのは確かなのだが、スナップ撮影や街中での撮影では被写体との距離感に苦労する事になりそう。
AF
そもそも前世紀のレンズでAFが使える(一応AF-Cも使える)だけでもすごい話ではあるのだが、AF性能そのものは良くない。というか基本的にガチピンを期待してはいけない。
元々のピント面が分かりづらい上、500mmでF8固定なために被写界深度は紙のように薄い。雰囲気でそれっぽい写真は撮れるが作品作りには向かないという印象を受ける。基本置きピンか動かない被写体に使ったほうがいい。あとAF動作時には外側にゴムが取り付けられた部分全体が回転するため手の位置に注意。
まとめ
- 超望遠超楽しい
- けどネタ枠
- 付属のNDフィルターを使う
- レンズの前側を持たない
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